ノートブック おーなり由子

おーなり由子さんの＜もしも練習帖＞というタイトルのちょっと洒脱な文章に出会いました。

最近引用の多いブログになってしまっています。　

ノートブック

もしも、自分が一冊のノートだったら、何が書いてあるだろう。

中を開くと文字や絵だけではなくて、においが立ちのぼったり、

音や映像が浮かび上がったりする不思議なノートだ。

ノートには何を書いてもかまわない。経験したこと、心の中のこと・・・・。

表紙には生まれたときの名前。

はじめはぴかぴかの新品で、傷がついたらテープで貼ったり、

カバーをかけたりしているかもしれない。

新しいページはいつも真っ白。前のページとは関係なく自由に書き出せる。

誰かに出会った時のページ。別れた時のページ。

時間が経つと笑ってしまう書き損じのページ。

なんでもない毎日が、色とりどりにひかる。

真っ黒に塗りつぶしてあるページや、二度と見たくないページ、

破り捨ててしまいたいページもある。でもこのノートは、

絶対に破れないようにできているので、そんな場所はしばらく糊付け。

だけど忘れたころ「どういう自分だったっけ・・・」

と、見てみたくなったら、糊をはがすことも出来る。

情けなくて謝りたくなるページ。開くたびに温かく涙が出るページ。

すべて一冊のノートの中。ぜんぶ自分。

・・・・・・いとおしいのは、どんなページだろう。

どんなときも

新しいページをめくるたびに出会うのは

前のページとは関係のない、

真っ白な自由。

ノートには何を書いてもかまわない。

ただし

たいせつにすること。

さいごまでつかいきること。

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ほんと　大切にさいごまでつかいきらなきゃ

コメント 4

いたく「同感」です。。
by 向日葵 (2010-03-16 03:08) 

本当に最後まで使わなければなりませんね。
by littleducks (2010-03-16 18:32) 

向日葵さま
破り捨ててしまいたいページもあるけど大事な私のノート
終わりよければすべてよし！・・・にしたいな

littleducks さま
最後まで何ページあるかわからないけど、どんなことを
書いてゆくんだろう　未知のページに期待をかけて・・＾＾


by むらさき (2010-03-16 20:22) 

こんばんは・・・
ホント! 素敵な文章ですね。
年月の経過と共に、自分が書いた文章でも恥ずかしくなったり、何故そんな心境だったのだろう・・・と、反省したり、自分自身が好きになったり、破り捨てたくなったり、怒ってみたり。。。
そんな交々の懐かしき自分の心を覗くことが出来ます。
ノートは最後まで大切にしたいものですね。
by あら!みてたのね (2010-03-21 17:40)